- 北陸
- 石川県
- 募集終了
2016年9月8日 掲載
For Mutual Sustainable Development: Tackling Africa's Environmental Issues by a Waste-to-gold Technology
明和工業株式会社
- 契約社員
- 創業4年以上
- 社員、職員数:50名以上
募集要項
団体の事業ステージ | 変革期 |
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採用の背景 | 新規事業展開 |
仕事の内容 |
アフリカで近年目覚ましい経済発展や人口の増加。これに伴い増大する環境問題をコアビジネスで解決する、そんな挑戦の最前線に立ちませんか?東大や産総研との協働で磨いてきたバイオマス技術を活かし、時として国のトップや国際機関を主体的に巻き込みながら、世界の先駆け事例を共に創っていく仲間を募集します。 今回の仕事は、一言でいえば「アフリカ等の途上国の環境問題を、中小企業のコアビジネスで解決することへの挑戦」です。突飛な話に聞こえるかもしれませんが、後述の通り社長自らの現地渡航やTICAD VIへの出展を通じ、既に具体化に向けたアクションを始めています。今、日本の国内経済は停滞し、地方都市では過疎高齢化や若者の都市部への流出が課題となっています。中小企業では縮小し続けるパイを何とか確保するため、コストダウン等の消耗戦を余儀なくされているケースも少なくありません。 一方で、途上国に目を向けると、人口の増加や急激な発展に伴い、世界のあらゆる地域で環境課題、社会課題が顕在化しています。経済成長目覚ましい途上国は、上から下への援助ではなく、日本企業等との連携を強化して技術を取り入れ、自国の健全な成長の礎としたいと考えています。この状況は、対応する技術ソリューションを持っている日本の企業には、まったく手付かずの巨大市場とも読み替えることができます。明和工業の場合は、バイオマス炭化装置がそれに当たります。 バイオマス炭化装置は、簡単にいえば「生ごみ、畜糞、汚泥、農業残渣等のあらゆる有機ごみを炭として再資源化するためのプラント」。生産した炭は燃料のみならず、化学肥料や土壌改良材の有効な代替物として農業利用可能なことから、炭の販売を通じて環境事業にビジネス性を与える装置として高い注目を集めています。特にアフリカ等の途上国では有機ごみが全体の6~7割を占める中でリサイクルは進んでおらず、既存の廃棄物インフラも少ないため、先行者利益が多く残されている分野であると言えます。 これまで現場知や現地の人脈、言語の問題等により、海外展開の足掛かりが無いままに滞っていたところ、アフリカにて3年半環境コンサルティング会社に勤務していた若手コンサルタントや、4ヶ国語を自在に操る内モンゴル人スタッフが2016年に続けて入社。国連や現地政府、各国大使との折衝、2016年8月にケニア・ナイロビで開催されたアフリカ開発会議(TICAD VI)での出展、現地調査等を通じ、海外展開に活路を見出すことが現実味を帯びてきました。このタイミングで、海外事業計画の策定から実務の推進までを主体的に行うことができるプロジェクトリーダーを募集します。明和工業での途上国事業を実現し、地方ものづくり中小企業とアフリカの未来を同時に拓く第一号のモデルを作っていきましょう。 |
期待する成果 | ・大型炭化装置1台を途上国に導入する(売上としては1~3億円相当)。 ・途上国にてパートナー企業候補を発掘し、現地調達可能な部材や人材を活用して一部現地製造することで原価がどれだけになるか、評価を実施。 ・アフリカ等の重点国への輸出や契約に関する一連の資料、及び営業資料の作成。 ・官公庁や大学、国際機関との連携プロジェクト実現に向け、企画書を1本以上通す。 (その他) ・海外展示会出展。 ・ABEイニシアティブ参加学生等、インターン生や外国人視察の受入対応。 ・上記を活かした新規人脈づくり。 ・メディアへの露出による会社、当該技術、本プロジェクト等の知名度向上。 |
対象人材像 | 社長や海外担当と二人三脚で、また時として一人で、現地政府やドナー機関、コミュニティ組織等と協議を進められる実力を備えた人物を今回の対象とします。イメージとしては、商社、コンサルティング会社、ドナー機関、開発銀行、中堅~大手企業の海外事業部、青年海外協力隊OB/OG等が挙げられますが、これに限るものではありません。下記要素を含む等、プロファイルがマッチしていれば経験の種類は問いません。 ・身の周りや世界の環境課題や社会課題を何とかしたいという熱意 ・変化を創る主体になるという覚悟と開拓力 ・途上国政府の要人から現地企業のトップ、国連、現地コミュニティ等と臆さず対等に話ができるコミュニケーション力と論理性 ・アフリカ、アジア、中南米等の途上国への関心と適性 ・多様な価値観を受け入れてチームワークができる器の広さ ・ポジティブな雰囲気を作り出すムードメーカー ・上記を達成するため戦略的思考とフットワークの軽さ |
応募資格 | 社会人経験3~5年以上が望ましい。必須ではないが海外実務能力を高く評価。 |
勤務地、住所 | 石川県金沢市湊三丁目8番地1 明和工業株式会社 北鉄北間駅より徒歩15分、北鉄バス近岡バス停より徒歩15分 |
勤務時間 | 8:30~17:30(休憩60分) |
就業期間(契約) | 2年間 ※企業、人材の相互の希望が合えば継続雇用も歓迎 |
給与 | 年収400万~1000万円程度(実力に応じて昇給) |
給与以外の報酬 | 既存の枠に囚われない提案は、いつでも誰からでも大歓迎。自分で試してみたいことは、国内外を問わず、実現できる可能性が十分にあります。今回の期間をフルに活用して新しく有意義な事業を共に興しましょう! ■福利厚生 ・各種社会保険完備(雇用・労災・健康・厚生年金) ・賞与 会社業績により支給 ・交通費支給(5万円まで/月) ・時間外手当(月40時間程度) |
休日、休暇 | 弊社会社カレンダーによる ※年間休日112日 有給休暇(初年度10日間、前借制度あり) 夏季休暇(8月の指定日)、年末年始休暇(12月~1月の指定日) 特別休暇(育児休暇、介護休暇、慶弔休暇 等) |
職場の雰囲気 | 人材の多様性は会社の宝。元マグロ漁師から敏腕エンジニア、外国人スタッフまで、それぞれが特徴ある経験や能力をフルに活かして、ひとつの目標に向かってチームで仕事に取り組みます。役員やマネージャーと新入社員のディスカッションが毎日見られる職場です。 |
入社後1ヶ月のイメージ | 以下はこちらから提示する例ですが、入社直後から自主的な企画立案をすることも可能ですし、歓迎します。 ・オリエンテーション(初日) 個人と組織に対する目標設定、契約や社内ルール確認、情報共有の方法を確認する。月曜日の朝礼にて、全社員の前で意気込みを宣言する。 ・会社見学(1週間目) 製造工場、炭化装置の導入現場、農業現場など見学する。 ・英語版の製品紹介資料作成(2週間目〜4週間目) データ収集と担当者に直接ヒアリングを行いながら、英語版の資料を作成する。 ・海外出張同行(随時) ケニアやその周辺国の現地調査を行う。 |
選考プロセス | 下記のうち、面接を特に重視します。 ・書類選考(別途、英文レジュメを必須とします) ・筆記試験(一般教養、事前準備不要) ・面接(担当者及び代表者) ※事情に応じてSkypeでのプレ面接を実施 |
企業・団体概要
- 企業・団体名
- 明和工業株式会社
- 設立日
- 1965年2月1日
- 代表者名
- 北野滋
- 従業員数
- 51名(うち正社員49名)
- 資本金
- 65百万円
- 売上高
- 13億円(2014-2015年度)
- 事業内容
- 石川県金沢市を拠点とする研究開発型のニッチトップ企業。環境、農業、エネルギー等の分野を舞台に、中小企業ならではの柔軟な発想力とスピードを活かし、ものづくりを通じて地球規模の環境課題の解決に挑戦する。
・バイオマス再資源化事業(有機ごみを炭や電気に)
・農業関連事業(農業用環境装置や肥料の販売)
・研究開発・技術サービス事業(東大や産総研との最新技術の開発)
・海外事業(日本で培った環境技術をアフリカやアジアへ) - 業種
- 製造業
- ホームページURL
- http://www.meiwa-ind.co.jp
- 企業・団体住所
- 石川県金沢市湊3-8-1
代表メッセージ
代表取締役/
北野滋
1996年より代表取締役を務める。新エネルギー・産業技術総合開発機構、国土交通省、環境省、農林水産省、経済産業省などの研究開発プロジェクトのプロジェクトリーダーを歴任したほか、東京大学、東京工業大学、九州大学等との産学連携や数々の特許技術の確立を主導した。2012年、多年に渡る環境関連装置製造業への従事を通じた温暖化防止と循環型社会構築の推進等を評価され、金沢市経済活動賞を個人受賞。
- 代表者メッセージ
- 当社は、環境・農業・エネルギーに関する装置を製造販売して半世紀を過ぎました。技術開発には国のプロジェクトなどに多く参加しており、「老舗ベンチャー」であると自負しております。近年はバイオマス発電、湿潤バイオマスの肥料化、アクアポニックス、養蜂なども手がけております。
環境問題は地球温暖化、窒素循環、生物多様性など喫緊の解決しなければならない問題が山積しています。当社の技術を日本のみならず、全世界にすばやく普及させることが強く望まれています。私は、これらの装置を研究開発し、海外営業展開し、そして社会貢献できる人材を求めています。 - 企業、団体ビジョン、ミッション
- 一口に途上国進出といっても、私たちは途上国を単に人件費が安い工場とは考えません。現地の課題が何かを把握し、その解決を粘り強く行い、現地でのビジネスを広げていく原動力は、やはり最終的には現地の人が持つ熱意や信頼、主体性です。明和工業は、極力製造や販売を現地化し、現地人材に技術を移転しながら、現地にあった形で普及させていくことが、長期的に見た互恵関係を作り上げていくと思います。そうして現地との対等なパートナーシップを各国で作り上げ、環境・社会のために役立つ技術を世界に素早く広めていくことが、日本の中小企業流の健全なパートナーシップだと考えます。
これに基づき、5年後、10年後はこうありたいというビジョンを以下に示します。
5年後(2021年)
・事業面
ケニア現地法人1社と提携し、3機導入する。装置の現地製造に成功、炭の販路も決まり、事業が軌道に乗る。他国でも官民連携プロジェクトとして1号機を導入する。また、途上国の需要を見抜き、新たな商品開発研究に着手する。
・組織面
海外展開専属担当者は、リーダー1名、アフリカ2名、アジア2名、南米1名を目指す。そのため、グローバル人材の採用・育成力を向上させる。
・その他
石川県内から発展途上国への展開を目指す、光る技術のある中小企業2社と連携する。
10年後(2026年)
・事業面
海外(アフリカ、アジア、南米)の現地法人10社と提携し水平展開を進める。2016年の売上比率は国内:海外=9:1であるが、2026年には国内:海外=4:6を、会社全体売上は13億円から30億円を目指す。環境ソリューションの迅速な普及と事業性、双方の観点から現地企業と積極的に連携を図り、営業、販売、製造、メンテナンスなどの体制を現地で構築する。また、確立したネットワークを活かし、発展途上国のニーズに沿った新たな商品展開を目指す。
・組織面
会社全体として、社会に役立つものを創造することにワクワクする人が増え、外国人など多様な人材がお互いの良さを活かし働いている状態。海外展開専属担当者は、リーダー1名、アフリカ3名、アジア3名、南米3名となる。
・その他
日本の地方中小企業と途上国の、将来的なパートナーシップの在り方のモデルとして国内外で認知される。また、石川県内の中小企業10社と連携し、途上国展開に向けた地域コンソーシアムを設立。官民一体で推進することで、先進国の地方都市への新しい発展モデルを提示する。
スタッフメッセージ
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徳成武勇(International Program Manager)
2015年末までの3年半、アフリカのケニアで環境コンサルティング会社に勤めていました。石川県のような日本の地方都市は若者の流出や経済の停滞に悩んでいますが、視点を海の外に向ければ、本業を活かして、人や地球の役に立てるチャンスが沢山あります。明和工業での途上国展開の実現を通じて、日本の中小企業と途上国、そして地球環境のWin-win-winな発展モデルを共に創っていきませんか?一緒に面白い仕事ができることを楽しみにしています。
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仁志出憲聖(株式会社ガクトラボ/代表取締役)
地域や企業を実践の場として、若者が挑戦できる環境を創り、社会に変革を興すために創業しました。金沢を拠点に、自ら第一線で数多くのコーデイネートを5年以上手掛けています。明和工業は日本が誇るものづくり企業です。環境にやさしい循環型社会の実現にむけて、「自然との調和」する装置の開発に力を注いでいます。素晴らしい技術の数々に、きっと驚くと思います。組織は多様性に富んでおり、社員の自主性を尊重した文化が魅力です。今回、念願のアフリカ進出にむけて、共に挑戦する人材を募集します。 ■まちの魅力や特徴■ 北陸新幹線が開通し、東京から金沢までわずか2時間半。 金沢のまちを歩けば、歴史的なまちなみが今も残っています。茶屋街や兼六園、21世紀美術館などの伝統文化やアートが身近にあります。そして、蟹やのど黒、寿司など豊かな食文化も大きな魅力のひとつです。 美しい山と海、川に囲まれた北陸の中核都市は、田舎と都会のいいとこどり。遊びも仕事も生活も、すべて満足したい人にぴったりの”程よい”ヒューマンスケールシティです。